
不登校の相談をしていると、みんな不登校の子のことしか話さないんだよね〜。でもぼくがずっと気になっていたのは、その隣にいる兄弟のことなんだよ。その子たちも、ちゃんと見てあげてほしいんだよね。
📋 この記事を読めばわかること
- 不登校が兄弟に与える影響
- 兄弟に出やすい3つのサイン
- 兄弟への具体的な関わり方
- 家族全体でケアする視点
兄弟への影響、気づいていますか?
【画像:家族が同じ空間にいるが少し距離があるイメージ】
不登校の子のことで精いっぱいで…正直、下の子のことは後回しになってる気がする。でも下の子は「大丈夫」って言うから、つい。

その「大丈夫」が一番危ないんだよね〜。「大丈夫」って言える子ほど、実は抱えてることが多いんだよ。現場でそれを何度も見てきたんだよね。
不登校の子どもがいると、兄弟はどうなるか
兄弟が「大丈夫」と言うとき、本当に大丈夫なことは少ないです。 不登校の子どもがいる家庭では、家全体の空気が変わります。親御さんが不登校の子のことで頭がいっぱいになる。家の中が緊張感に包まれる。兄弟はその空気を敏感に感じ取ります。 そして多くの場合、兄弟は「自分が我慢しなければ」と思い始めます。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)が大変だから、自分のことは言えない」という気持ちです。 この「見えない我慢」が、じわじわと兄弟を追い詰めていきます。親御さんには何も見えていないのに、兄弟の中ではずっと何かが積み重なっているんです。「我慢している子」を見逃さないために
訪問看護で関わっていたある家庭に、中学生の不登校の子と小学生の兄弟がいました。小学生の子はいつも明るく、「大丈夫だよ」と笑っていました。 でもある日、学校の先生から電話がありました。その子が給食の時間に一人でずっと泣いていたと。「お家で何かありましたか?」と先生に聞かれたお母さんは、言葉が出なかったそうです。 「大丈夫」という言葉を信じすぎないことが大切です。言葉より、表情・食欲・睡眠・友達との関係など、行動の変化を見ていてください。
給食のときに一人で泣いてたなんて…。気づいてあげられなかったんだね。

気づけなかったのは、それだけ上の子のことで必死だったから。責めなくていいよ。でも今から意識するだけで全然違うんだよね〜。
💡 このセクションのポイント
- 「大丈夫」と言う子ほど実は抱えていることが多い
- 兄弟は「自分が我慢しなければ」と思い始めやすい
- 言葉より行動の変化(食欲・睡眠・友達関係)を見る
兄弟に出やすい3つのサイン
【画像:子どもが一人でいるさみしそうなイメージ】
兄弟のサインって、不登校の子と逆方向に出ることが多いんだよね。だから見落としやすい。「問題ない子」に見えるほど、実は抱えていることがあるんだよ。
① 自分も学校を休みたがる
不登校の兄弟がいる子どもに一番多く見られるサインが、「自分も学校を休みたい」と言い始めることです。 理由は2つあります。ひとつは「お兄ちゃん(お姉ちゃん)が休んでいるのに、なぜ自分は行かなければいけないのか」という不公平感。もうひとつは、親御さんの注目を自分にも向けてほしいという気持ちです。 この場合、「あなたはちゃんと行きなさい」と突き放すのは逆効果です。まず「どうして休みたいの?」と話を聞くことが先です。
下の子も「学校行きたくない」って言い始めて。上の子のマネをしてるのかと思ってた。

マネじゃないと思うよ。「自分のことも見てほしい」っていうサインである場合が多いんだよね。まず話を聞いてあげてほしいんだよね〜。
② 反対に優等生になりすぎる
逆のパターンもあります。兄弟が不登校になってから、急に成績が上がったり、何でも「大丈夫」と言うようになったりするケースです。 「親御さんをこれ以上心配させたくない」「自分だけでもしっかりしなければ」という気持ちから、無理をしている状態です。 外から見ると「この子は問題ない」と思われます。でも内側では相当な重圧を抱えていることがあります。完璧に見える子ほど、話を聞く機会を意識的に作ってください。
うちの下の子、最近なんでも「大丈夫」って言うようになって。むしろ心配になってきた。

その感覚は正しいよ!心配になったってことは、ちゃんと気づいてる証拠だよ。「大丈夫じゃないよね」って聞いてみるだけで、子どもがほっとすることがあるんだよね〜。
③ 親に気を遣いすぎる
「お母さん大丈夫?」「手伝おうか?」と、親御さんを気遣う言葉が増えてきたら、要注意です。 子どもが親を気遣うのは、それだけ親御さんの疲弊を感じ取っているということです。子どもが親の心配をしなければいけない状況は、子どもへの負担が大きすぎます。 あるお母さんが話してくれました。小学5年生の娘さんが、毎朝「今日は大丈夫?」と聞いてくるようになったと。最初は「優しい子だな」と思っていたけれど、ある日「私がしっかりしないとお母さんが壊れちゃう気がする」と娘さんが言ったそうです。その言葉を聞いて、お母さんは泣き崩れたと言っていました。
「私がしっかりしないと」なんて、子どもにそんなこと思わせてたんだね…。

それだけ子どもって敏感なんだよね〜。だからこそ親御さん自身が誰かにサポートしてもらうことが大事なんだよ。子どもに心配させない親御さんでいるために。
💡 兄弟に出やすいサイン・まとめ
- ①「学校行きたくない」→不公平感・注目してほしいサイン
- ②急に優等生になる→「しっかりしなければ」という重圧
- ③親を気遣いすぎる→子どもに親の心配をさせてはいけない
兄弟への関わり方
【画像:親が兄弟の話をしっかり聞いているイメージ】
下の子のことも心配になってきた。でも不登校の子のこともある。両方ちゃんと関われる自信がなくて。

両方完璧にやろうとしなくていいよ!まず「見てるよ」というサインを兄弟に送るだけで全然違うんだよね。特別なことじゃなくていいんだよ〜。
不登校の子と同じくらい、兄弟の話を聞く
1日5分でいいです。不登校の子のことではなく、兄弟自身のことを聞く時間を作ってください。 「今日学校どうだった?」ではなく「最近何が楽しい?」「何か困ってることある?」という聞き方が、子どもの本音を引き出しやすいです。 学校や成績の話を抜いた会話の時間。それだけで「自分も見てもらえている」という安心感が生まれます。
5分でいいんだね。それなら今日からできそう。

5分でいいんだよ!毎日続けることの方が大事だから。「今日も話を聞いてもらえた」って積み重ねが、子どもの安心感になっていくんだよね〜。
「ずるい」という気持ちを否定しない
兄弟が「なんでお兄ちゃんだけ学校行かなくていいの?ずるい」と言うことがあります。 この気持ちは、正直な気持ちです。否定しないでください。 「そう思うよね」「あなたも大変だよね」と受け止めることが大切です。「お兄ちゃんは病気だから仕方ないでしょ」と説明することは、子どもの気持ちを否定することになります。 気持ちをわかってもらえると、子どもは「ずるい」という気持ちを少しずつ手放していきます。
「ずるい」って言われたとき、つい「そんなこと言ったらダメ」って言ってしまってた。

その気持ち、すごくわかるんだけどね〜。「ずるい」って言える子はまだ正直に言えてる子だから、その言葉を大事にしてあげてほしいんだよね。「そうだよね、大変だよね」って受け止めるだけでいいんだよ!
兄弟だけの時間を作る
週に1回でも、不登校の子がいない場所で兄弟と過ごす時間を作ることをおすすめします。 一緒に買い物に行く、カフェでお茶する、公園を散歩する。内容は何でもいいです。「あなただけのための時間」が、兄弟の安心感につながります。 あるお母さんが試してみたのが、毎週土曜日の朝、下の子と二人でパン屋さんに行くことでした。「たった30分だけど、あの子の顔が全然違う」と話してくれました。特別なことじゃなくていい。「自分だけのための時間がある」という感覚が、子どもには大きな意味を持ちます。💡 兄弟への関わり方・まとめ
- 1日5分、兄弟自身のことを聞く時間を作る
- 「ずるい」という気持ちを否定せず「そうだよね」と受け止める
- 週1回でも兄弟だけの時間を作る。30分でも全然違う
家族全体のケアという視点
【画像:家族みんなが同じ方向を向いているあたたかいイメージ】不登校は「その子だけの問題」ではない
不登校は、家族全体のシステムに影響を与えます。 不登校の子ども・兄弟・お母さん・お父さん、それぞれが影響を受け、それぞれが何らかの形で苦しんでいます。「不登校の子だけを治す」という発想ではなく、「家族全体が少しずつ楽になる」という視点で考えることが大切です。夫婦間の温度差が家族を壊すことがある
不登校の子どもがいる家庭で、夫婦間の温度差は深刻な問題になることがあります。 「もっと厳しくすべき」vs「見守るべき」。「学校に行かせるべき」vs「休ませていい」。この対立が毎日続くと、家の中の空気がさらに悪化します。 子どもたちは、親御さんの対立を敏感に感じ取ります。夫婦が同じ方向を向いていることが、家族全体の安定につながります。
正直、妻とは対応の意見が合わなくて。「もっと厳しくしろ」って思ってたけど、妻は「見守ろう」って言って。毎回言い合いになってた。

それ、すごくよくある夫婦のすれ違いだよ〜。どちらも子どものことを思ってるから対立するんだよね。意見が合わないなら、二人で一緒にカウンセラーや支援機関に相談に行くのが一番早いんだよ!
家族全体で専門家につながる
不登校の子どもだけがカウンセリングを受けるのではなく、家族全体で専門家につながることが理想です。 ・不登校の子ども → カウンセリング・訪問看護・オンラインスクール・兄弟 → スクールカウンセラー・親との対話の時間
・親御さん → カウンセリング・相談窓口・親の会 家族全員が「誰かにつながっている」状態が、長期戦を乗り越える上で欠かせません。 → No.9:不登校の子どもにカウンセリングは有効?選び方と費用 → No.27:子どもが引きこもり…親はどう関わればいい?
💡 家族全体のケア・まとめ
- 不登校は家族全体のシステムに影響を与える
- 夫婦の温度差が続くと家全体の空気が悪化する
- 意見が合わないなら二人で一緒に相談機関へ
- 家族全員が「誰かにつながっている」状態を作る
まとめ:家族みんなが主役
不登校の子どもを支えることに必死になるあまり、兄弟や自分自身を後回しにしてしまう。それは愛情の裏返しですが、長続きしません。 家族みんなが少しずつ楽になることが、不登校の子どもの回復にもつながります。誰か一人が犠牲になる必要はありません。 兄弟の「大丈夫」を信じすぎないこと。夫婦で同じ方向を向くこと。家族全体で専門家につながること。この3つを、今日から意識してみてください。
不登校の子どもだけ見ていると、家族全体が見えなくなるんだよね。でも家族全体を見ると、不登校の子どもへの関わり方も変わってくるんだよ。まず今日、兄弟に「最近どう?」って聞いてみてね!

コメント